猛暑、酷暑という過激な表現が違和感なく使われた今年の夏でしたが、思えば昔、故郷の夏は、これに近いものであった気もします。
 その短い夏も一気に遠のき、「ほっ」と元気を取り戻す秋の入口になりました。東京繊月会の皆様には、ご健勝にてご活躍の事と存じます。   

 さて、過日の総会には、遠方からの参加者を始め、多数の方々にご参会いただき、盛会のうちに終了出来ましたことを、遅く成りましたが、先ずは厚く御礼申し上げます。
 「岡崎祐二博士」の講演に始まり、地元から参加して下さった方々による楽しい「六調子の踊り」に終わった今年の総会は、例年のものとは少し趣が異なっていたかも知れませんが、お陰様で多くの方々から好評を頂くことが出来ました。

 岡崎博士の講演は、短時間でしたが、ご準備頂いた映像・資料を見ながら、私達にも解り易く、内容の深いものでありました。
 精神医学とは、現代の私達の誰にとっても、思っている以上に身近で、関心を持たずには居られない分野の学問だということが、分かりました。

 また、総会当日にお配りしました「繊月会だより」の巻頭にある博士との対談記事を読むと、博士のルーツともいえる人高時代、研究余談、そして、あたたかい人間性などが、講演での数々の印象深い言葉と共に、思い出されました。講演を拝聴して、私も久々に学生時代に戻った気分で、学んで考えると言う、心地よい緊張の時間を体験させていただきました。ご多忙の中、私達の依頼を快くお受け下さった岡崎博士に対し、この場をお借りして改めて御礼を申し上げます。誠に有り難う御座いました。

 来年度の総会は、秋に西新宿の「センチュリーハイアットホテル」にて行う予定となっております。現在、事務局では、四十周年記念総会に向けての準備を進めている処であります。
東京繊月会が発足した四十年前と言えば、私は社会人になって間もない頃でした。誰もこの四十年の総てに直接関わることは出来ません。「伝統と歴史の重み」とよく言われます。「重み」とは、重ねること。その折々に関わる人達が個々の役割をきちんと重ね、節目、節目に関わり、行く末を再確認して、伝えて行くことで、その重みは増して行くものと思います。直に、これまで諸先輩方の努力により、それがなされて来た訳であります。

 四十周年の節目の年に、たまたまこうして関わることになり、私達も重圧と責任を感じております。皆様のご指導を得ながら、無事に来秋の記念総会を迎えたいと思っております。

 今後とも、宜しくご協力の程をお願い致します。            

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